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パッケージ(その2)

2016/10/10日 22:24

パッケージのカスタマイズがなぜ高いか?

 

これには理由があります。

 

例えば、ある販売管理のパッケージ。

 

売上入力をして売上伝票(納品書)を印刷する。

明細の行数は6行か8行が選択できる。それに合わせて納品書も。

上代がいるのか、仕入単価は?

売上単価は商品マスタからか、得意先別商品別単価を設定し、あればそれを優先するのか?

はたまた、仕切率でいくのか?

仕切率なら、商品マスタか得意先マスタか、そ優先順位は?

 

と、まあこんな風に、売上入力画面ひとつとっても、あらゆることに対応できるように組まれているわけです。

 

それを、お客様のニーズに合わせて、初期設定画面で設定していくわけです。

昔、私が携わっていたパッケージでは、そんな設定項目が三千個以上ありました。

もちろん、お客様ではそんな設定はできません。どころか、制作会社でも、お客様のニーズに合わせてその設定を行えるのは、社内でもわずか数人。

 

それだけ設定があれば、ひとつひとつのプログラムがどれだけ複雑なものか。

なにせ、この区分が0の時はこうしなさい、1の時はこうしなさい、2の時は、3の時は…

こんな判断が三千個以上、ひとつのプログラムにいやほど組み込まれているわけです。

 

もちろん、システムですから、ある判断基準がいくつもに関わってきます。

例えば、納品書の明細行数を6行に設定したとき、売上入力画面でも入力できるMAXを6行にしなければいけません。

 

納品所に上代が必要となったとき、売上入力にも元帳にも、また、問合せ画面にも関わってきます。

 

もうおわかりですね。

そんな複雑なプログラムを改造するわけですから、たかがこれくらいという些細な修正でも、影響範囲を考え、且つ、関連プログラムも洗い出し、修正しなければならないわけです。

 

余談ですが、私の友人が関わっていた医療事務系のパッケージで、ある帳表の見出しを変更するだけで三日費やしたそうです 笑

 

だから、パッケージを導入するのなら、カスタマイズを考えなくて済むものを選んでください。

 

次回も、そう少しパッケージのお話をしたいと思います。